ミラーレス一眼で遊ぼう。GIZMON Wtulens Lで夏フェスをエモく撮る。

GIZMON Wtulens Lを購入しました。今気づいたけど、Lレンズですね。ただし、ISはおろか、USMも備わっていません。そりゃ電子接点も無けりゃ、フォーカスリングも無いんですから当たり前ですよね。







以前にカメラのキタムラさんでCanon EOS M10を購入した記事をアップしましたが、(こちら) その購入動機はこのGIZMON Wtulens Lを使いたかったから。
超格安かつ極薄レンズなら、夏フェスに持っていくのにも邪魔になりませんよね。さらにAmazonでも取り扱いがあるのが嬉しいところ。







少し前に写ルンですのリバイバルブームなんて話を耳にしましたが、 私の幼少期の写真は写ルンですで撮られたものが大半じゃないかな。今では考えられないほど分厚いアルバムが、何冊も実家の本棚で眠っています。 思い返すとその頃から、写真は親の愛情表現であると刷り込まれていたために、今になって機材集めに凝ってしまっているんですかね。 ただ当時、写ルンですはフイルムカメラですから、子供にはシャッターを切らせてもらえませんでした。フイルムがもったいないですよね。 その後、デジカメ時代が到来しましたが、結局まだまだ高価なコンデジは触らせてもらうことも出来ませんでした。ちーん。



パッケージ外観


手書きの識別子

パッケージは紙筒で出来ており、他の光学機器とは一線を画すものです。ポテトチップス。共通のパッケージに、 マウント違いの目印をマーカーペンで示してあります。手作業感っていいですよね。





開封の儀



シンプルな内容

内容物は至ってシンプル。ビニール包装を外していますが、ねじ込み式のレンズ本体を、EF-M用のマウントに装着した状態です。 その他には写真の通り、ベロア生地のポーチと、説明書が付属しています。


装着

EOS M10に装着

EOS M10に装着するとこんな感じ。ぱっと見はPowerShotですが、レンズは繰り出しません。超シンプルEOSです。 17mmの焦点距離は換算約27mmで、スマートフォンの広角レンズの画角とほぼ同等です 。絞りはf16固定で、暗所での使用は中々テクニックが必要です。 被写界深度は17mmのf16なのでパンフォーカスです。ピントを合わせる必要がないということですが、 EOS M10の場合、MFピーキング設定という機能をONにしておくと幸せになれます。


作例

ハイボール EOS M10 17mm (換算27mm) 1/125秒 F16 ISO160
到着してすぐにハイボールを調達しました。スマートフォンと同等の画角なのですが、 最短撮影距離は長く、手前に持ったカップはピンボケしています。 もし、カップにピントを合わせたい場合には、レンズのねじ込み部分を回して レンズとセンサーの距離を取ると、マクロ域にピントが合うようになります。
また、周辺減光がきつく、トイカメラのような写りです。ローファイな感じがエモいですね。



風船 EOS M10 17mm (換算27mm) 1/200秒 F16 ISO100
待ち合わせの目印用に、風船が浮かべてありました。周辺減光がきついのと、発色が思ったように出ないので、レタッチ前提で撮影しました。



風船 EOS M10 17mm (換算27mm) F16 ISO100 レタッチ有り
レタッチするとこんな感じ。周辺減光はトリミングで切り飛ばし、明るさや色味を持ち上げています。ソフトはiPad版のLightroomを使用しました。 構図としては、右下隅から左上に向かって風船が伸びていくことで伸びやかさを意識。一番低い位置の風船を途中で切ることで、 画面外にも風船が続いているかのような広がり感を持たせました。



メインステージ後方 EOS M10 17mm (換算27mm) 1/40 F16 ISO800 レタッチ有り
芝生の上でシャッターを切りました。明るい場面では周辺減光が目立ちます。EOS M10はAPS-Cセンサなので、 レンズの隅の方まで使いますが、マイクロフォーサーズ機やNikon 1で使用すると、また印象の違う写真が撮れると思います。
ローファイな画質がカッコいいのですが、もしかしたらレンズのねじ込みすぎでオーバーインフしているかもしれません。 もう少しキリッとした絵が撮れるかどうかは、ぜひお手にとってお確かめいただきたい。
構図が思いつかなかったので、天地を半々にして逃げの斜め構図にしてみました。


メインステージ後方2 EOSM10 17mm (換算27mm) 10秒 F16 ISO100 レタッチ有り
同じ場所のまま、夜を迎えました。ステージはナイター照明が焚かれ、背後にも灯りがある状態です。通行人が目の前を横切るのと、逆に座っている人は、 ジッと座ったままなのでシャッタースピードを十分に遅くして撮影してみました。
注目すべきはこの独特の逆光性能。盛大なゴーストが出ており、手前の芝生もフレアっぽいのでなかなかエモい感じです。 絞りは羽根ではなく丸穴なのでトゲトゲの光芒は出ません。また、日中の写真では目立っていた周辺減光が、 夜間の落ち着いた色あいに紛れて、あまり気になりません。
構図ですが、たまたま目の前に赤いタオルを肩にかけたSHISHAMOファンの方が座ってくれたので、三分割の位置に置いてみました。 そして奥行き感が欲しかったのと、シャッタースピードを稼ぎたかったので、芝生の上にカメラを置きました。


関門海峡 EOS M10 17mm (換算27mm) 10秒 ISO800 レタッチ有り
夜景はあまり得意ではなさそうです。帰りに壇ノ浦PAから関門海峡を撮影していますが、 もっとシャッタースピードを遅くしてよかったですね。(構図が気に入らないまま撮影したので、待つのが億劫だったのです。) 展望広場の手すりにカメラを乗せていますが、バランスのとりづらい手すりの上にカメラが乗せられているのは、 さすがこのレンズの軽さ薄さといったところですね。





さて、今回はWtulens Lをご紹介いたしましたがいかがだったでしょうか? 値段がお手頃なので、カメラ好きの方にプレゼントしてみるのもいいかもしれませんね。 今回も最後までご覧いただきありがとうございました。良いカメラライフを!

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